観光調査のDX推進で効率化を実現
DMO川越 井上様(写真左)
埼玉県川越市では、観光動態調査をして毎年統計レポートを作成しています。調査のデジタル化を進めるため、「位置情報アンケート」と「Papilio」を導入いただきました。今回は導入における背景や効果について、担当の吉田様と井上様にお話を伺いました。※撮影時のみマスクを外しています。
- 観光動態調査を効率化したい
ー 導入の背景や課題について教えてください
新型コロナウイルス感染症拡大前の埼玉県川越市は、食べ歩きによるごみ問題や一番街の観光客集中による混雑や交通問題など、いわゆるオーバーツーリズムの問題がありました。そのため、観光客が楽しめて住民も安心できるまちづくりを目指して、観光動態調査のためのアンケート収集や観光客数調査を実施していました。
今までの調査はアナログで収集・集計をしていたため、多くの時間やコストがかかっており、デジタル推進による効率化を検討していました。
- スムーズな導入と迅速なサポート
ー 導入の過程や運用について教えてください
契約してから実際に導入するまでのリードタイムが思ったより早かったです。運用中に都度発生するアンケートの回答内容の修正依頼についても迅速に対応いただけました。アンケートの数も目標サンプル数に到達するペースで収集できているため、順調に業務を進めていけました。
- 時間やコストの削減を実現
ー 導入の効果について教えてください
通常のアンケート調査や観光客数調査は、現地で調査員が「紙」の調査票で観光客にアンケートをとったり、カウンターを使って人数を調べていました。そのため、多くの時間やコストがかかり、またコロナ禍で対面調査のリスクや不安もありました。デジタル化することで対面リスクの解消や、調査にかかる時間やコストを削減することができました。
「位置情報アンケート」を導入することで、スマホアプリを通してアンケートを自動で収集でき、紙の情報をエクセルに転記する作業や手書き文字の判読に悩む時間がなくなりました。また「Papilio」は観光客の流入変化をグラフで把握することができるため、複雑なエクセル管理や集計作業からも解消されました。また、デジタル化することにより、複数の調査を同時に実施することができるようになったのも大きい効果と言えます。
- 新たな情報の活用を検討していく
ー 今後の展望について教えてください
現在は調査結果をまとめて分析する作業をしています。今後はデジタル化した調査で得られた位置情報データやアンケート結果が、紙の調査と違って新たに見えるようになった情報はどこか、その情報をどのように活用するかについて重点的に検証したうえで、継続導入を考えていきたいです。また、収集したデータをどのように今後の施策に結びつけていくかを検討して、地元の観光関連事業者にデータの活用方策を提案していきたいです。
お客さまプロフィール
自治体名
埼玉県川越市
本店所在地
埼玉県川越市元町1丁目3番地1
部署
埼玉県川越市 産業観光部観光課
部署業務
- 観光客の動態調査および分析、観光案内所の運営、インバウンド関連事業、観光協会やDMO川越との連絡調整、観光プロモーション事業
- 観光施設や観光用公衆トイレ・観光用駐車場の施設管理および運営
- 川越まつり(・花火大会)の企画および運営